冠を持つ神の手とは? |
大きなネタバレはないですが、システム・攻略・世界観部分を紹介してます。 まっさらな状態でプレイしたい場合は上のバナーから公式サイトへどうぞ。 ■かもかてについて 冠を持つ神の手、略して「かもかて」。無料配布の同人ゲーム。パソコンで遊べます。 ■ジャンル 育成系アドベンチャーゲーム。 育成といっても登場人物たちとの関係を築いていくことが重点として置かれていて、プリンセスメーカーのような育成シミュレーションとはだいぶ違います。 特徴的なのは相手の好感度が変化するだけでなく、主人公から相手への好感度(印象度という)を入力できること。プラスして愛情・友情方面にも、マイナスして憎悪方面にも楽しめます。 印象度は一度だけ反転(逆転)することができ、愛していたのに突然憎むこともできますし、逆に憎しみを突然愛に変えるといったこともできます。登場人物の好感度も状況によって反転することがあるので、よりドラマチックな展開がくりひろげられます。 それじゃ育成部分のパラメータはおまけかと思いきや、イベントではパラの数値によってイベントの流れが変化したり、イベント自体の発生条件に絡んでいたり、エンディング後の主人公の進路にも関係します。 ■システム 難易度は全体でいうと結構高いです。でも一度見たイベントの発生条件はゲーム内のイベント一覧でチェックできますし、一度クリアしたキャラクターは、ヒントを見ることもできるのでなんとかなります。 攻略情報もネットにもりだくさんです。ちなみに私はこちらの攻略サイトにお世話になりました。 ・冠を持つ神の手@ウィキ ・ゆきち ・かもかて出張所 でも一気にコンプしてしまった身から言うと、驚いたり予期せぬ変なプレイや勘違いができるのはプレイ前だけだから詰まるまでは、ゆっくりじりじり手探りで楽しむのがおすすめです。 ゲーム期間は2月(緑の月)〜6月(黒の月)の5ヶ月間。 ボリュームがあり、コンプまでかなり長く楽しめます。たくさんの登場人物と膨大なテキスト量、イベント数だけでなく、分岐がものすっごいです。 やり込み好き向けのゲームです。 アドベンチャーゲームに欲しい大抵の機能(クイックセーブ・スキップ・オート・イベントの最初にもどる)が完備されていて、ストレスなくプレイできます。セーブ数は300もあって、こまめにセーブしても大丈夫なのでやり直ししやすくて便利です。 ■主人公 まだ性別のない未成年(14歳)。エンディングで成人して女性にも男性にもなれます。 主人公含め登場人物たちの種族は何もついてない無性別状態で生まれ、15歳で成人して性別を決めて体が変化します。 名前は変更可能(カタカナ5文字以内)で、一人称は「僕・私・俺」から選べます。 主人公の性格は無色透明で、プレイヤー次第で白くも黒くもなります。若干ルートや選択によっては個性を感じるときがありますが、これも受け取り方次第。主人公の外見も、顔画像や立ち絵の類はありません。 村で暮らしてた平民の主人公が、王様の証である「印」が額にあるのがバレてしまってお城に王様候補として連れてこられるといった状況で物語が始まります。 ■登場人物 メイン登場人物総勢11名の老若男女全員に愛情エンドが用意されてます。愛情エンドは相手と逆の性別を選んだときのみ。例外的にごく一部エンドに女性同士あり。詳しくは[ちょいネタバレページ]へ。 ぶっちゃけギャルゲー・乙女ゲーとして充分すぎるくらい楽しめます。 愛情・友情関係になるだけでなく、憎悪関係にもなれるので、登場人物の良い面・負の面の両方を深く知れば登場人物たちが一層魅力的に感じられると思います。 ■世界 中世ヨーロッパなテイストと、独特の世界観が合わさり全体の雰囲気がまとまっていて、気候・暦・動物などが現実世界とは異なります。 月の呼び方は数字ではなく「赤の月」「黒の月」と呼んだり、主人公の項目で述べたように種族的な事情から兄弟はみんな「兄」か「弟」と呼び「姉」「妹」とは言わず、子供は「息子」と呼び「娘」とは言いません。慣れるまでちょっと時間がかかるかも。 絵も世界観にぴったりの雰囲気のある絵柄・デザインです。CG・スチルの類は一切ありませんが、公式サイトには絵師の美しい絵が展示されてます。 ■攻略支援版 有料の攻略支援版ではパラメータを上がりやすくしたり、天候を雨にできます。一度見たイベントを回想できる機能(分岐や必要な好感度・パラメータが選択に出るので攻略にもお役立ち)、相手の好感度の変化が丸分かりになる機能もあります。 実際に何周かプレイして面白いとか、好みに合うとか思ったら攻略支援版の購入をおすすめします。王様にしやすいですし。なにより回想機能がほんとーに便利。嫉妬イベントとか。 もちろん支援版じゃなくても、全イベント・全エンドを見られます。 |
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